3Dプリンターは、ISO/ASTM 52900で7つの造形方式に分類されています。この分類をベースに、現在の世界市場(産業用途・業務用を中心)のシェア率の目安をランキング化すると、概ね以下のようになります
順位 工法・方式(ISO分類) 市場シェア(目安)
1位 粉末床溶融結合(Powder Bed Fusion:PBF) 30~35%
代表技術:SLS・SLM・DMLS・MJF・EBM
主な用途:金属部品、ナイロン部品、量産
2位 材料押出(Material Extrusion) 20~25%
代表技術:FDM・FFF
主な用途:試作、治具、教育、ホビー
3位 液槽光重合(Vat Photopolymerization) 15~20%
代表技術:SLA・DLP・LCD
主な用途:高精細試作、模型、歯科、ジュエリー
4位 バインダージェッティング(Binder Jetting) 8~12%
代表技術:Metal Jet・砂型造形
主な用途:鋳造、金属量産
5位 材料噴射(Material Jetting) 6~12%
代表技術:PolyJet・MJP
主な用途:多色・透明・ゴムライク
6位 指向性エネルギー堆積(Directed Energy Deposition:DED) 4~8%
代表技術:LENS・WAAM・Laser Cladding
主な用途:補修、大型金属
7位 シート積層(Sheet Lamination) 1%
代表技術:LOM・UAM 1%未満
主な用途:特殊用途
順位 光造形方式 シェア目安 特徴
1位 LCD(MSLA) 約55% 低価格、高速、中国メーカー中心
2位 SLA(レーザー) 約25% 高精度、工業用で普及
3位 DLP 約15% 高速、小型製品向け
4位 CLIP・LSPc 約5% Carbonなど高速連続造形
■ 光造形(SLA)
■ SLS(ナイロン粉末)
■ FDM
■ MJF
■ PolyJet
■ 金属SLM/DMLS
■ DED
産業用途(数百万円~数億円クラス)の市場では、以下が主要メーカーです。
順位 メーカー 世界シェア(目安) 主な方式
1 Stratasys(米国) 11.5% FDM・PolyJet・SAF
2 EOS(ドイツ) 7.8% SLS・金属PBF
3 HP(米国) 6.4% MJF・Metal Jet
4 3D Systems(米国) 5.5% SLA・SLS・金属DMP
5 GE Additive(米国) 4.3% EBM・SLM
6 Nikon SLM Solutions(ドイツ) 約3~4% 金属SLM
7 Desktop Metal(米国) 約3% Binder Jetting
8 Markforged(米国) 約2~3% FDM・金属
9 Carbon(米国) 約2% DLS(CLIP)
10 Formlabs(米国) 約2% SLA・SLS
順位 メーカー 得意分野
1 3D Systems SLAの元祖
2 Formlabs デスクトップ~業務用SLA
3 Stratasys(Origin) P3/DLP
4 Carbon CLIP(DLS)
5 UnionTech 大型SLA
6 XYZprinting DLP
7 FlashForge LCD
8 Anycubic LCD
9 Elegoo LCD
10 Phrozen LCD
順位 メーカー シェア
1 Bambu Lab 37%
2 Creality 約35%
3 Elegoo 約8%
4 Anycubic 約6%
5 FlashForge 約5%
■ Stratasys(ストラタシス)
Stratasysは、産業用ポリマー(樹脂)3Dプリンター領域で長い実績を持つメーカーです。
材料押出(FDM/FFF)や材料噴射(PolyJet)などの方式を中心に、試作から治具、少量生産まで幅広い用途で採用されています。
■ Markforged(マークフォージド)
Markforgedは、連続繊維強化複合材(カーボンファイバー等)を扱う装置で存在感を高めてきたメーカーです。
軽量かつ高強度の部品を現場で内製したいニーズと相性が良く、治具や補助具の内製用途でも検討されます。
近年は業界再編が進んでおり、Markforgedは2025年にNano Dimensionによる買収が完了しました。
■ 3D Systems(スリーディシステムズ)
3D Systemsは、3Dプリンター黎明期から技術開発を続けてきたメーカーのひとつです。
樹脂・金属の両領域に製品群を持ち、研究開発から製造現場まで幅広い用途をカバーします。
装置ラインアップが広い分、選定時は「造形方式」だけでなく、材料供給、後処理、品質保証の運用まで含めて比較することが重要です。
■ EOS(Electro Optical Systems)
EOSは、金属積層(とくに粉末床溶融結合系)で世界的に知名度が高いメーカーです。
航空宇宙・医療・エネルギーなど、高い品質要求がある領域で採用されるケースが多く、金属3Dプリンターの代表格として挙げられます。
金属領域は近年、マルチレーザー化や大型造形、量産を見据えた自動化などが進み、装置選びの観点も「造形速度」や「品質の再現性」に加えて「運用のしやすさ」へ広がっています。
試作・プロトタイピングモデルの内製化/アウトソーシング、両方向からの視点でお客様の立場でご提案します。
光硬化性樹脂の特性を生かして、紫外線を照射することで樹脂を硬化させて造形する方式。
複雑形状が得意で16μの積層調整が可能です。
パウダー粉末状の材料をレーザー焼結して積層する方式。
ステンレス・チタン・アルミなどの金属造形、ナイロン樹脂での制作に多く利用されています。
特に、金属素材では、プロトタイピング・モデル制作という目的で効果的な3D造形プリンターです。
パウダー粉末を樹脂で接着して固める方式。フルカラーでの製作が可能。
落下等の衝撃で破損の可能性がある場合は、後処理を併用する事をお薦めします。
フルカラーの色彩を綺麗に仕上げる場合も、後処理を併用する事をお薦めします。
ABS樹脂・PLA樹脂などの熱可塑性樹脂を高温で溶かしながら積層する方式。
制作コストは安価ですが、品質クオリティーの観点からコストパフォーマンスは利用目的次第です。